‘02.10.17(Thu.) The Shining Wizard Session!@高円寺JIROKICHI

本日の出演者、勝田一樹(sax)、福原将宜(g)、安部潤(key)、高田真(dr)、菅原裕紀(per)、種子田健(b)です(敬称略)、個人的に種子田さん以外に2人も知ってます、豪華です(笑)

とても小さなライブハウスで、ステージと客席の段差も区別もなく、すぐ近くで演奏しているのでこっちが緊張してくるような感じでした。
セッションライブなので、ミュージシャン同士のコンタクトの取り合いもしっかりと見えて面白かったです。
しかも今日は2部構成、これは期待できるぞっ!とワクワクしながら始まりました。

第1部のしきりはkeyの安部さん。
そしてもう一本用意されたマイクはギターの福原さんの前にありました。基本的に安部さんの落ち着いたトークに福原さんが茶々を入れるスタンスで進んで行きます。

1曲目(タイトルまだ無し、仮タイトルとして「M2」=勝田さん作曲)が終わり、早速メンバー紹介。
福原さん『安部さん、ばっちりじゃないですか!しゃべり。楽屋ではどうしよ、どうしよって…』
安部さん『いやいや、あれはそう見せかけてたんです。』

安部さん『種と田の間に子が入るんだよね』
種子田さん『無くてもいいんですけどね』
とおっしゃいます、以前も別のとこで「(ケンでもタケシでも)どっちでもいいよ」なんておっしゃってましたが(笑)

続きのエピソードで、福原さんからある業界誌で「種子島」さんと紹介されてたことがあると暴露。大笑いの中、福原さんと「いないよねえ…」と言ってたのにもかかわらず、やはり最後には『どっちでもいいや』だそうです。

高田さん、勝田さん、菅原さんは特にトーク無し、安部さんより『2部で福原さんから詳しい紹介が入ります』と、結局全部福原さんへ託されました。安部さんご自身も自己紹介もなく、他の方からの紹介もなく、ちょっとなんだかムズムズ感。

2曲目(talkwork=福原さん作曲)
安部さんからの曲紹介のあと『サックスソロの前にベースソロが入ります』と公開業務連絡が入ります。連絡して無かった人がいることに今気付きました…とおっしゃったあと、勝田さんが『サックスの前に?』と確認が入りました(笑)こういうのもセッションライブの醍醐味かもしれません。

えっと…ここまで書いてお分かりだと思うんですが、まあいつもそうなんですが、曲そのものに関しての感想とかコメントを私ができるはずもなく、できることといえば面白トークを面白さ半減でお伝えすることぐらいです、あしからず。

で、2曲目が終わったあとに、安部さんから曲名の意味を尋ねられ『べしゃりの仕事…なんとなく口から生まれてきた奴…イメージ的にはいいかげんな奴、(例えば)俺みたいな…ま、大体な感じで、イメージとしてあいまいな感じ。僕がもっとも好きな感じ、良い感じってことです…かな?』

この福原さんの「だいたい」とか「あいまい」とか「なんとなく」とかは本日のライブのキーワードになってます、これからの福原さんのトークのあちこちにでてきます。

いつ頃の曲なのか?との安部さんの問いに、福原さん「いつだろう…」と客席に問いかけます。ごめんなさい、知りません(笑)

3曲目(一生つかない…?仮タイトルとして「M4」=勝田さん作曲)
かなり気合いの入った曲(安部さん談)

4曲目(イエロージャケッツの曲=福原さん選曲)
安部さんがイエロージャケッツさんのライブを見たことがあるということで、そこのベーシスト、ジミー・ハスリップが左利きだけど右利き用のベースを使用してる…というと「松崎しげるさんみたいなね」と福原さんが付け加えたんですが、ごめんなさい、それがそもそも分からない(笑)
それでそのままスラップとかやるんだよね…の言葉に、種子田さん一度はベースを逆に持ち替えますが、さすがに弾くことはしませんでした、ちょっと見たかったかも。

その流れで、アルバートキングという方が同じ弾き方をしてて、チョーキングで普通持ち上げるのが逆に引き下げるような形になって、盛り上がってくるとどんどん下がってくる…でもなんかかっこいい!との福原さんの言葉に『誰か教えてあげればよかったのにね、最初に』と種子田さん。福原さんも『そうだよね~、なんで誰も教えなかったんだろう』と盛り上がってました。

でも、要は…当時は右利き用しか売ってなかったんだよ…とまとめた福原さんに、安部さんが『いろいろ勉強になりました』と応えると『安部さんのその心がこもってないベシャリがなんともいえずいいですね、安部さんが感情的になった姿って見たことないですね。』
『たまに…』は感情的になるらしいのですが、福原さんの『基本的に九州男児ですもんね』が納得できるようなできないようなよく分からないコメント(笑)、安部さん自身的には、『見ての通り亭主関白&男尊女卑』だそうです。

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第2部のしきりは予定通り福原さん。
でも、福原さんの訴えもあり、途中から安部さんは『助けます』とマイクをセッティング。

1曲目(ジェフベック「レッドブーツ」)

男臭い曲、と紹介。
この曲までが「ある意味」1部で、次からが2部なんだそう(福原さん談)

安部さんが8月にお子さんが生まれたそうで、福原さん『ちゃんと可愛がってますか?感情移入してますか?』と。ちょっと失礼です、でも言いたいことは分かります(笑)
応戦で安部さんから『こう見えても福原さんも…』の言葉に福原家事情が吐露されます。『俺よりも大人ですよ、あっちのほうが、ある意味。来年になったら小学校1年生と3年生の子供になる』と面白い紹介の仕方です。別ライブで奥様に冷たくされてることもばらされてましたね、がんばってください、応援してます。

『メインでしゃべるより、茶々入れる方が上手いからね、ね、知ってるでしょ?』と客席へ問う福原さん。思わず大きくうなずいてしまいましたが…えっと、うなずくほど私が見たライブではしゃべってないかも(笑)ま、いっか。

2曲目(フローティング(floatingかな?)=安部さんの曲)
今度は一変してとてもムーディーな静かな大人の夜の感じの曲。
『こういう曲をやると落ち着きますね、なんとなくね。』と福原さん、今日何度目かの「なんとなく」です。
勝田さん、そろそろしゃべりません?の福原さんの問いに、マイクが用意されていない勝田さん、やはりここでもサックスについているマイクを外して口元に持っていってしゃべります。
かなりのハスキーボイスで丁寧な口調で、『20代の頃、演奏よりもお酒を飲んでいる方が長かったです。お店の方にも多大な迷惑をおかけしました、すみませんでした』と謝るも、お店の方は無反応だったようです(笑)

Perの菅原さんのボウヤをやっていた方が勝田さんのお友達らしく、彼から菅原さんのことを聞いていたことを思い出していたそうで、ステージ上で『初めまして、勝田です』と礼儀正しくご挨拶。かなりおちゃらけておっしゃってましたが、結構いいことをおっしゃってました。

『人の噂ってありますが、これは単なる噂でもなく偶然じゃなく、必然かな、と…20年の時を超えて今こうして…』

というようなことを、昨日作文して書いて覚えてきたので、もうこれ以上はしゃべれないといい、『最後までごゆっくりどうぞ!』とマイクを降ろされました。なんだか安部さんとも福原さんとも違う、流れるようにスマートにしゃべる勝田さんでしたが、噂ではもっと壊れたしゃべりをする方だと聞いてます、いつか聞けるかな。

先月、私が行ったRXの現場では、演奏しているよりはお酒を飲んでる時間が長かったそうです。他のことをしている時間もあったそうなんですが、これはちょっとここでは言えないんだそうです、聞きたい方は有料で受け付けるそうです(勝田さん談)。いったい何をしてたんでしょうか、聞かない方がいいような気はしますが、いくらなのか聞いておけばよかったかな(笑)

ここで勝田さんの爆弾発言に私は動揺します。
種子田さん、勝田さん所属のDimensionのアルバムに参加したそうなんですが、それがボツってしまったと…え?クレジットされてますよ??まあ、名前は間違ってますけど…(KEN TANEDAと記載)え~、真相はどうなんでしょうか…(しかも、種子田さん、録りのとき二日酔いであまり覚えていないそうです)※

3曲目(タイトル悩み中=安部さんの曲)
ブラジルっぽくつくりたいな、と思ったらラテンっぽくなっちゃった曲だそうです。

4曲目(ノブケイン「サイレントレイクサイド」=福原さんの曲)
福原さん『皆さんは電車の時間とか大丈夫ですか?』
安部さん『今日は素敵なお客さまもあとから…あ、これは言わない方が良かったですよね?』
福原さん『普通言わないですよね(苦笑)』

2部構成の上にさらにゲストプレーヤーもいるなんて、ほんと今日は贅沢です。
この曲は福原さんご自身も久しぶりにやる曲で、残念ながら廃盤になってしまったそうです。
福原さん『久しぶりにやると良い曲だね、自画自賛』とおっしゃってましたが、本当に良い曲です、心地よい音でした。

5曲目(やっぱりこれもタイトルなし、仮タイトルとして「M9」=勝田さん作曲)
最後はやっぱり勝田さんの曲で…というと『…すいません』と小さな声で謝ってました(笑)
福原さん『実はこの曲さっきやったばっかりなんですよ。これまでにも合わせたばっかりの曲もあったんですけど、何とかみんなここまで何もないかのように隠し通してやってきたんですけど。内心けっこうドキドキでしたよ』とのことでした、さすがプロは違います。

ここで2部終了。

アンコール突入…
のはずが、メンバーは福原さんと種子田さんのみ。
他の皆様は大慌てで愛車の存在を確認に(笑)『あと1曲待っててくれればねえ…でも僕は点数がいっぱいあるんで。でも、勝手に持って行くってよくないよね!』となぜか力説する福原さん。どうやら哀しい想い出がおありのようです。

無事メンバーがそろい、素敵なゲストの方を呼び込みます。
ベースの宮下智さんとアレンジャー&キーボード石塚知生さん。

アンコール曲(そしてこれもタイトルは「無いっす」、安部さんと宮下さんとSAXプレーヤーの鈴木明男さん作曲)
ベーシストが2人いるせいか、かなり見せ場が多かったです。どこがどう…というのはうまくいえないですが、隣に並んで弾いている種子田さんと宮下さんのそれぞれの音の違い、持ち味がきちんと見えて、本当に面白かったです、というかオイシイ1曲でした。

なんといっても盛り上がったのは、宮下VS種子田ベースバトルでしょう!
もう、これは私には表すことができません、ただただ、ああ、来てよかった…と思いました。
種子田さんのチョッパーもかっこよかったし、宮下さんのまるでギターを弾いているかのようなプレイもよかったし、後半の2小節ずつ交互に弾くのも見てて楽しかったし、なによりお二方が楽しそうだったのが印象深く残ってます。本当に貴重な場面でした。
(もちろん、他のメンバーの方もそれぞれかっこいいソロがありました…でもごめんなさい…レポできません…)

結論、とても素敵な大人の夜でした、心の底からありがとう、というライブでした。ぜひ、またこのメンバーでやって欲しいものです。

※後日確認させていただいたところ、クレジット曲(増崎さん作曲)は種子田さん御本人だそうです。ボツってしまったのは勝田さんの曲とのこと、残念。

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